烏薬

クスノキ科のテンダイウヤクの根を乾燥させて生薬としたものです。写真は大阪薬科大学薬用植物園で栽培されていたテンダイウヤクです。秦の始皇帝が徐福に不老不死の薬を探すよう命じたところ、東の海上にある蓬莱島（日本）でその薬を見つけて持ち帰りました。それが烏薬であったと伝えられています。

烏薬には理気、散寒、止痛作用の他に子宮収縮作用があるため、産後出血や腰痛に用いられます。また腎虚による尿量減少や浮腫、血尿などにも用いられています。烏薬は芎帰調血飲、芎帰調血飲第一加減、五磨飲子などに含まれています。