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認知行動療法

ある出来事に対して自然に浮かんでくる考えを自動思考といい、私たちはこの自動思考により目の前で生じる種々雑多な出来事を効率的に解釈しています。

私たちが社会で生きていくためには、もちろん自動思考が必要不可欠ですが、自動思考による解釈が常に正しいとは限りません。早合点や思い過ごし、見落としなどの誤った解釈が不安や悲しみ、怒りなどの負の感情(情動)を招き、時には正しくない行動を引き起こす可能性もあります。これらの認知の歪みを見つけ出し、修正するための方法として認知行動療法が効果的です。

否定的認知の3徴

自動思考には3つのパターンがあり、自己、世界、将来に対して否定的な考えを持ちます。

自己 

自分自身に対して否定的になることです。
「お客様にうまく説明できずに買っていただけなかった。自分は仕事ができない人間だ」

世界

周りとの関係について否定的・悲観的になることです。
「誰も私に声をかけてくれない。嫌われているのだわ」

将来

将来に対して悲観的になることです。
「いくらコツコツと勉強しても、試験でよい点数を取れるようにはなりそうもない」

適応的思考

自動的思考にはその考えが生じた根去があります。しかし、その根拠が適切なものとは限りません。否定的な根拠とは別の肯定的な反証を挙げることができます。根拠と反証を比較検討すると、そのいずれでもない適応的な考えが生まれてきます。適応的な考えを生み出す方法に「シナリオ法」と「第3者の視点」があります。

シナリオ法

根拠と反証を並べ、ディスタンシングといって距離を取って眺めてみます。距離を取れば今まで見えていなかった情報を得ることができます。別の方法として最良のシナリオと最悪のシナリオを想定すると、その間のどこかに落ち着く適応的思考が存在します。

第3者の視点

「親しい人ならどのようにアドバイスしてくれるか」「親しい人にどのようにアドバイスするか」を考えてみます。

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