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舌痛症という病名の取り扱い

診察の結果、舌粘膜に異常がある場合は、例えば「口腔カンジダ症に伴う舌の痛み」というように舌痛症以外の病名が付きます。中には舌粘膜に肉眼的な異常が見られても原因が見つからない場合がありますが、そのような場合でも舌炎という病名が付くため舌痛症という病名は使いません。したがって、診察の初期の段階では舌の痛みに対して便宜上舌痛症という病名が用いられますが、最終的に舌痛症と確定されるのは舌粘膜に異常が見られない場合に限定されるのです。舌の粘膜に異常がある場合の舌痛症の原因

ここで再び、冒頭で紹介した山本聡子さんに登場していただきましょう。山本さんは、食事中は痛みが気にならないということでした。また、舌粘膜には特に異常が見られませんでした。したがって、これまで述べてきたような病気には該当せず、何か別の原因が隠されていると考えられます。では次に、舌粘膜に異常が見られない場合の舌痛症の原因について見ていきましょう。

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