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モンゴル医療体験

  • 私は以前から日常的に漢方薬を処方し、今や診療に欠かせないものとなっています。とりわけ舌痛症やドライマウス、口内炎などの口腔内科疾患の患者さんには、まず漢方薬を試していただきますが、結果として大抵の症状は改善していきます。従来、有力な治療法に乏しかった口腔内科疾患においては、全身の機能を整える効果を持つ漢方薬は有力な治療手段なのです。

    現在では全ての医学部で漢方の授業を行うほどで、漢方は私たち日本人にとって身近な存在になりました。「切って治す」西洋医学一辺倒だった我が国の医療も、ようやくその限界を悟り、古から伝わる東洋の知恵を尊重する風潮が見られるのです。

    このような姿勢は私の学生時代には露ほどもなく、当然漢方の講義もなかったため非常に喜ばしい限りです。漢方は東洋哲学の陰陽二元論や五行説に基づいて五臓六腑の働きや気血水の過不足を診察し、これをもとに診断(弁証)を下します。血液検査やエックス線写真をもとに、臓器の機能や細胞の状態から異常を見つけて診断する西洋医学とは、全く異なる医学体系です。診察方法として舌診や脈診を行うことにより、気血水や臓腑の状態を判断するものです。漢方初心者であった私は、四千年の歴史を持つ膨大な知識を体系付けて修得する必要がありました。

    ここ数年は積極的に研究会に出席したり、書物や論文を読むなどしたりして日々漢方の勉強に励んでいます。モンゴルに着く前に立ち寄った北京では漢方薬局に立ち寄り、本場の生薬や方剤を実際に見ることができました。大変有意義な時間であったとともに、勉強の助けにもなったと思います。

  • 北京の繁華街、王府井に面した薬局

  • 漢方薬でおなじみの生薬がガラス瓶に入れて並んでいました。



休診連絡・お知らせなど

  • 冬期休診のお知らせ 2025年9月29日
    12月30日(火)~1月5日(月)までの間、休診いたします。1月6日(火)より診療を開始いたします。夜間、休日の歯科診療については下記にお問い合わせください。 https://higuchidc.com/p209emer…≫続きを読む The post 冬期休診のお知らせ first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.
  • 令和7年度茨木市歯科検診のお知らせ 2025年9月29日
    近年、不規則な生活習慣などが原因で歯周病にかかる人が増えています。この歯周病は、進行すると歯の喪失につながります。 ぜひ、この機会にお口の中の状態をチェックし、いつまでも健康なお口で、健康な生活を送りましょう。 (期間)…≫続きを読む The post 令和7年度茨木市歯科検診のお知らせ first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.
  • 第16回 日本口臭学会において研究発表行いました 2025年7月26日
    2025年6月28日・29日の2日間、第16回 日本口臭学会が名古屋市で開催されたなか、28日午後に口頭発表を行いました。 https://higuchidc.com/p3218kosyuu.html The post 第16回 日本口臭学会において研究発表行いました first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.
  • いたみ専門医 2025年5月7日
    一般財団法人日本いたみ財団から「いたみ専門医」に認定されました。 日本いたみ財団とは 1. 公共事業 (1)相談事業 (2)普及啓発事業 (3)痛みに関する理解促進事業 2. いたみマネージャー&専門医・専門医療者認定制…≫続きを読む The post いたみ専門医 first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.
  • 西本真太朗先生出勤のお知らせ 2025年4月3日
    2025年4月よ木曜日担当の西本先生の診療がはじまりました。今年は月1で旅行へ行く!熱い男です♪ The post 西本真太朗先生出勤のお知らせ first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.

ひぐち歯科クリニックブログ

  • 中医学研究会 2025年11月8日
    6月の研究会で検討した山本篤志先生(西条ときわクリニック)の症例です。咳喘息で加療中でしたが、3日前…
  • 医学中国語14 2025年11月7日
    地高辛    ジゴキシン 二尖瓣    僧帽弁 心率     心拍数 下地     ベッドから下りる…
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    頭頸部癌の治療方法は手術か放射線治療となりますが、放射線治療を受けると口腔粘膜炎が必発し、かなり重篤…
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    小柴胡湯は、体が丈夫な人が風邪をこじらせた際に飲む薬として約1800年前に開発され、よく似た症状が現…
  • エボラ出血熱 2025年11月1日
    西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱とは、病状が進行すると全身から出血が生じ、死に至る確率が高い病気…