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歯周病

歯周病を弁証すると以下の4タイプに分類されます。

脾血虚
脾には消化吸収の機能があります。正常に機能していると唾液が分泌され食べ物も美味しく感じられますが、異常をきたすと味が変化し、歯肉から出血して歯周病や口臭の原因となります。脾血虚に対しては帰脾湯や安中散を用います。

腎虚
腎の機能は成人が高く、赤ちゃんや老人は低いといえます。そもそも赤ちゃんには歯がないので、腎の機能と歯周病が関連するのは老人の場合で、老化が歯周病の原因となる場合があります。歯周病は歯を支える骨(歯槽骨)が溶ける病気ですが、骨は腎と関係がある組織です。また、歯も腎と関係し腎の液は唾液であることから、腎は歯周病と関連します。従って、腎の機能が低下すると唾液が減って細菌が繁殖しやすくなり、歯槽骨も溶けて歯周病が進行します。腎虚に対しては六味丸や八味地黄丸を用います。

肝欝気滞
「不通即痛、通即不痛」という言葉があります。「通じざれば即ち痛む、通じれば即ち痛まず」と訳しますが、ここで通じるものとは気、血、水のことです。気の詰まりが気滞で、その特徴は痛む場所が一定でなくあちこち動くことです。歯周病の痛みも右上臼歯が痛くなったり前歯が痛くなったり、場所が一定しないことがあります。気滞に対しては抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、帰脾湯を用います。

痰湿
高カロリーの食事や冷飲冷食により、脾胃が傷つき内湿が生じます。内湿が停滞した痰湿は歯肉の腫れにつながります。痰湿に対しては半夏瀉心湯を用います。

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