口腔外科・口腔内科 情報センター|大阪

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口腔がんの症状と症例写真

舌がん

舌癌

舌がんの多くは、歯との接触によって刺激を受けやすい舌縁部(舌の横の部分)にできます。

初期の病変は、粘膜の表面下で小さなしこり(腫瘤)ができるだけで、表面にはほとんど変化が生じません。また、逆に表面下には腫瘤が生じず、粘膜の表面が白くなるだけの場合もあります。そのため、がんであるか否かの判別が困難であるため、口腔外科を受診して病理組織検査や注意深い経過観察を受ける必要があります。初期の段階では、痛みだけがある場合や粘膜の表面が赤くなるケースなど、その症状は様々です。

初期の病変は、粘膜の表面下で小さなしこり舌癌2(腫瘤)ができるだけで、表面にはほとんど変化が生じません。また、逆に表面下には腫瘤が生じず、粘膜の表面が白くなるだけの場合もあ 正しいります。そのため、がんであるか否かの判別が困難であるため、口腔外科を受診して病理組織検査や注意深い経過観察を受ける必要があります。初期の段階では、痛みだけがある場合や粘膜の表面が赤くなるケースなど、その症状は様々です。

がんが進行すると粘膜の表面が隆起したり、表面下で腫瘤ができて硬くなったり(硬結)します。腫瘤ができると中心部の血行が悪くなって組織の壊死が生じ、粘膜に潰瘍ができます。がんの潰瘍の周囲は硬くなって盛り上がっており(硬結)、口内炎の潰瘍と容易に区別することができます。ただし、初期の症状として浅い潰瘍のみが見られる場合もあり、この場合は判別が難しくなります。一方、舌縁部の最後方部には葉状乳頭という膨らみがありますが、これは正常なリンパ組織です。また、舌根部(舌の奥の部分)の表面に並んでいる有郭乳頭という小さな膨らみも同様に、正常なリンパ組織です

舌癌3

 

 

 

 

歯肉がん

当クリニックには口内炎や舌痛症、また葉状乳頭や有郭乳頭の炎症を舌がんではないかと心配される方々が多く来院されています。万一気になるようでしたら、早めの受診をお勧めします。 <歯肉がんは、歯周病や虫歯による炎症が繰り返し生じている歯の周囲に発生することが多く、適合不良な義歯を入れている場合には義歯の下の粘膜にも発生することがあります。

症状は歯肉が腫れて出血しやすくなる場合が多く(肉芽型)、潰瘍ができるケースもあります。また、歯肉のすぐ下には顎骨があり、歯肉がんが発生すると顎骨が溶けて歯がグラグラすることもあります。困ったことに、歯肉がんのこれらの症状は歯周病とよく似ているためしばしば誤った診断によって抜歯され、がんを進行させてしまう場合があります。また、義歯下の粘膜に発生する潰瘍も義歯による潰瘍か、それともがんによるものかの区別が難しい場合があります。そのため、義歯を調整しても潰瘍が治らない場合は、レントゲン検査や病理組織検査を検討する必要があります。

上顎歯肉癌 上顎歯肉癌2

口腔底がん

舌の下方の口の底の部分をを口腔底と呼び、この部分にできるがんを口腔底ガン(正式には口底がん)といいます。舌の裏側の舌表面ではなく、下顎と舌に囲まれた平らな部分にできるがんです。このがんの初期症状は、粘膜の表面が白くなったり赤くなったりするだけですが、進行すると粘膜の隆起や腫瘤、また潰瘍が生じる場合もあります。通常は舌に隠れて目にする機会が少ない場所であるため、知らぬ間に進行しているケースもよくあります。また、がん発生の原因としては喫煙や飲酒などによる刺激が挙げられています。

口底ガン3 口底ガン1 口底ガン2

頬粘膜がん

頬粘膜ガン頬の内側の粘膜に発生するがんです。歯の刺激を受けやすい部分にできやすく、喫煙による刺激も原因と考えられています。

初期には粘膜の表面が白くなったり赤くなったりするだけですが、進行すると粘膜の隆起や腫瘤、また潰瘍が生じる場合もあります。進行すると、口が開きにくくなるのが特徴です。

口蓋粘膜がん

口の天井の部分を口蓋といい、この部分の粘膜に発生するがんです。

このがんは、病理組織学的に扁平上皮がんと腺がん(腺系がん)の2種類に分類されます。口蓋の後ろ半分(軟口蓋)は腺がんが大多数を占め、粘膜は膨らみを見せつつも(膨隆)表面は正常で潰瘍は生じず、しばしば痛みが伴います。一方、扁平上皮がんの場合は粘膜の隆起や腫瘤、また潰瘍が生じることもあります。

口唇がん

口唇に発生するがんで、腫瘤が隆起する場合が多く、潰瘍ができることもあります。

上顎洞がん

上顎の骨の中には上顎洞という空洞があり、その部分に発生するがんです。

症状はがんの進展方向によって異なり、上顎の歯の付け根の粘膜や頬の腫れ、鼻詰まりや鼻水、鼻出血、歯痛、頭痛、開口障害、眼球突出、また複視(ものが2重に見えること)など多岐にわたります。

舌、頬粘膜、口唇の肉腫

上記のいずれの場所でも極めてまれにしか発生せず、そのため症状についても定説はないのですが、粘膜下で発生した腫瘤が全体的に大きくなっていきます。

顎骨の肉腫

顎骨周囲の歯肉や粘膜、また顔面が腫れますが、痛みは生じません。

白血病

白血病

言うまでもなく白血病は血液の病気ですが、歯肉からの出血が初発症状として出現し、白血病と判明する場合があります。

口の中に生じる症状として歯肉の貧血や出血、腫れ、潰瘍、壊死、また歯の動揺がみられます。

悪性リンパ腫

リンパ組織に発生する悪性腫瘍をいい、初期症状として頸部のリンパ節の腫れがよく見られます。また、舌根部(舌の付け根)や扁桃腺、歯肉の腫れ、疲労、倦怠感、体重減少といった症状が出現する場合もあります。

口腔がんはすぐに見つけられるのか

口の中にできるがんは内臓にできるがんとは違い、直接見ることができます。それなら容易に早期発見できそうですが、実情はそうではないと統計が物語っています。口腔がんの進行度は大きさや深さ、隣接臓器への浸潤により、T1からT4のいずれかに分類されます。大雑把にいうと、大きさが2㎝以下がT1、2㎝から4㎝のものがT2、4㎝以上のものがT3、隣接臓器に浸潤しているものがT4です。2㎝近いできものであればすぐに気付きそうですが、T1で発見される口腔がんは全体の半分以下に過ぎません。つまり、半分以上の口腔がんは2㎝以上の大きさになるまで放置されているわけです。

気になればすぐ確認できる、見ればおかしいとわかる口腔がんがなぜ放置されてしまうのでしょうか。容易に見ることができるとはいえ、手の甲を見るように口の中を直接見ることはできません。もちろん鏡に映す必要があります。その際、入り口が狭く奥に広がる形状を持つ口腔中は鏡に映しにくい部分が多くあります。光が入りにくいため、上手にのぞかなければなりません。何となく気にはなっても、どこがどうなっているのかのぞいてもよくわからず、そのうち気にしなくなって放置されてしまうのかもしれません。「正常化バイアス」という言葉をご存知ですか。「変な気もするが、気のせいだろう」「自分に限ってがんになるはずがない」と意識しないようにする、人間の心理を指した言葉です。

大学病院の口腔外科では多くの口腔がんの患者さんを診察し、総合病院勤務時代や開業後も口腔がんの患者さんはしばしば来院されました。中にはこんなに進むまでどうして放っておいたのかと不思議に思うような方もいましたが、本人は気付かなかったのではなく、気付いていたけれども大したことはないだろうと軽く考えていたようです。その結果、残念なことに病院に来られた時点で手術不可能と判断せざるを得ないケースが何度もありました。何とかならないものかと放射線照射や抗がん剤による治療を試みましたが、ほとんどの患者さんは回復することなく亡くなりました。やはり、早期発見が何よりも大切なのです。

口腔がんの初発症状で最も多いのが痛みで、他には腫れ、赤味、白斑、違和感などがあります。これらの症状の多くは口内炎や歯周病などの病気ですが、中には口腔がんの場合もあります。従って、自分だけで判断せず、一度は口腔外科で診てもらうことをお勧めします。近くに口腔外科がない場合は歯科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。

 

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