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チーズでむし歯予防!?

シンポジウムでの講演

翌土曜日の診療終了後、韓国へ飛びました。ソウルの金浦空港に着いたのは夜の10時過ぎで、学会場の天川市までは100㎞あります。空港には壇園大学の大学院生2人が出迎えてくれていて、自家用車で大学のゲストハウスまで送ってくれました。到着は深夜0時になりましたが、VIP待遇で疲れは感じませんでした。

勤労感謝の日に当たる11月23日に大韓予防歯科学会が開かれました。シンポジウムの講演では持ち時間の25分間をまるまる使い、日々取り組んでいる口臭治療について解説しました。その後の質疑応答の時間には、通常の学会の進行とは違う状況が生じました。前に話したモンゴルや韓国の先生の講演が予定より早く終了して時間が余ってしまったため、座長の先生が「せっかく時間がたっぷりあるのだから、樋口先生の発表について皆さんとじっくり検討してみましょう」と提案されたのです。

英語での質疑応答は厄介ものだと恐れていたところへ、座長のこの発言です。本当に肝を冷やしました。突っ込んだ内容を英語で質問され、間をおかずすらすらと英語で的確に回答することなどとてもできません。モタモタしているとソウル大学の教授が助人として登場し、私が答えた日本語を教授が韓国語に通訳してくれることになりました。その後は英語と日本語と韓国語が入り乱れる中、経験したことのない長丁場の質疑応答となりました。おかげで参加者の口臭治療に対する理解が深まったことは疑う余地もありません。

 
                   韓国歯科医院の見学
11月24日の月曜日は代休だったので、韓国に留まることにしました。今回の学会では、終始京都の愛歯科医院院長の金明善先生に案内してもらいましたが、この日も金先生に手はずを整えてもらい、朝からソウルのBest Den歯科医院を見学しました。肉眼では見分けがつきにくい初期う蝕を、Q-Rayという最新機器を使って一目瞭然の状態にして患者さんに説明しています。他にもさまざまな予防歯科の材料やシステムをYoon院長たちが開発し、実践していました。私のクリニックでも今後はこのようなシステムを取り入れていく予定だったので、とてもよい勉強になりました。