チーズでむし歯予防!?
待ち望んだ結果
いよいよ20分間が過ぎました。唾液と検査薬を混合したチューブがピンクであれば酸産生能力が高い、紫色であれば酸産生能力が低いという結果を示します。つまり紫色は抗蝕効果が高いということ。「紫色になれ」と念じながら、根本ディレクターがインキュベーターのふたを開けるのを見守りました。
ます。むし歯になりやすい唾液が「ただ噛むこと」「チーズを噛むこと」で段階的に虫歯になりにくい唾液に変化したことが鮮明に読み取れました。この三つのチューブを並べてカメラに収めることができ、テレビスタッフもホッとした面持ちです。しかし、今回の実験を成功させることがいかに困難であったのかを、根本さん達は真の意味では理解していないはずです。唯一それを知っていた私の安堵感は最高潮に達していました。