口腔外科・口腔内科 情報センター|大阪

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シェーグレン症侯群

シェーグレン症候群の病理組織所見

シェーグレン症候群とは、全身の腺組織が自らの免疫細胞(リンパ球)に攻撃され破壊されてしまう病気で、中でも唾液腺と涙腺に症状が出やすいことが特徴です。シェーグレン症候群が疑われる場合は病理組織検査を行い、腺組織がリンパ球に攻撃される様子を顕微鏡視下で観察するとともに、唾液腺の中でも採取が容易な口唇線を一部摘出する「口唇生検」を行います。

唾液腺の組織は唾液を作り溜めておく「腺房」と唾液を口腔内へ導く「導管」によって構成されています。腺房は唾液を作り出す腺房細胞が球状で寄り集まり、その周囲を筋上皮細胞が包む構造です。また、腺房細胞にはサラサラの奨液を産生する奨液細胞と、ネバネバした粘液を産生する粘液細胞があります。導管は腺房から唾液を出す介在部導管とその先の線状部導管、そしてこれらが1本に集まった排泄管の3種に分類されます。

シェーグレン症候群の病理組織像を表現する方法として、下記のグリーンスパン・グレードがあります。これは唾液腺組織の周辺に円形細胞(主にリンパ球由来の組織球)がどの程度見られるかを観察して分類したもので、リンパ球が多いほど唾液腺が攻撃されている(=重度のシェーグレン症候群である)状態であり、同時に腺房細胞の萎縮や消失、導管上皮細胞の増殖などによる内腔の狭窄をも表しています。

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