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ドライマウスQ&A

Q1.ドライマウスにはどんな食べ物がいいの?

A.油分を控えた調理法なら、基本的には肉でも魚でもOKです。また、唾液の分泌を促す食品(梅干、レモン、酢の物など)を積極的に摂るように心がけ、香辛料や粘膜に付着しやすい食品は避けましょう。

Q2.その他、食生活の注意点は?

A.植物性油脂の摂取をできるだけ控えた、バランスのよい和食をお勧めします。自己免疫疾患やアトピー性皮膚炎では、植物性の油を絶つことによって短期間で症状の改善が見られたケースがあるからです。

Q3.日常生活での注意点は?

A. 唾液の分泌を促すためのガムやあめは有効ですが、虫歯予防のため砂糖分の含まれていないものを選びましょう。また、ストレスをできるだけ避けるように生活習慣を改め、定期的に歯科治療を受けることが大切です(歯垢や歯石の除去、グラグラした歯の処置、歯や詰め物の修理と調整、義歯の修理と調整など)。現在では様々な対症療法がありますので、ドライマウスの専門医を受診して症状に合った治療を行いましょう。

Q4.薬の副作用で口が乾くことはありますか?

A ドライマウスには多様な原因がみられますが、糖尿病や腎臓病、うつ病など精神疾患の治療薬の服用もその一つです。これらの病気の治療を最優先とするのはもちろんのことですが、同時に口の乾燥を緩和するための対症療法を積極的に取り入れることをお勧めします。

Q5. 睡眠中に口が乾いて眠れません。

A 専用の保湿装置がお勧めです。モイスチャープレートあるいはモイスチャートレーとも呼ばれ、水分を含んだガーゼやスポンジ、保湿剤を口蓋部分の保水スペースに取り付けて装着します。持続的に口腔内を潤すことができるため、夜間の乾燥に悩む方に最適です。ソフト型とハード型があり、好みで選ぶことができます。専門医にご相談ください。

Q6.口が乾くと口臭になりやすい?

A. 唾液の量が減って口が乾燥すると、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。細菌が増えて口臭が発生しやすくなるのです。そのため、口の中には常にサラサラした唾液が流れている状態が望ましいといえます。

Q7.上手な水分の摂り方は?

A. 口の乾燥を防ごうと水を摂り過ぎると、胃液が薄められて胃腸の調子が悪くなったり、満腹感から十分な食事ができなくなる場合があります。従って、水を飲むより口に含んでうがいをするとよいでしょう。

Q8. ドライマウスと舌の痛みの関係は?

A. 舌が痛む主な原因はカンジダなどの感染や口内炎ですが、口の乾燥が原因で起こる場合もあります。また、舌の痛みとドライマウスが同時に起こるケースではシェーグレン症候群の可能性があるため、早めの検査が必要です。

Q9. 呼吸するだけで口が乾きます。ドライマウスですか?

A. 口だけで息をすると口腔が乾いてしまうため、できるだけ鼻で呼吸しましょう。鼻呼吸を行っても口の乾燥が気になるようなら、ドライマウスの可能性があるため専門医の受診をお勧めします。

Q10. 高齢者の肺炎とドライマウスとの関係は?

A. 唾液の分泌量が減ると、高齢の方では食べ物や口腔内の細菌が消化管ではなく誤って肺に入ってしまう場合があります。これを誤嚥性肺炎といい、口が乾燥することによって起こりやすくなります。重篤な症状に至る可能性があるため、十分な注意が必要です。

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