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親不知の移植について

今、左下親不知の手前の歯で悩んでおります。今月1日に左下の親不知を大学病院で抜きました。手前の歯を押していたからです。手前の歯は虫歯のため神経も抜き、詰め物をしていました。その歯が、親不知を抜いた際にはっきりと縦に割れていることがわかりました。今は、親不知を抜いた痛みと、手前の歯が割れていたことによる歯茎に膿が溜まって炎症をおこしている痛みがあり薬を服用中です。8日に親不知の術後の抜糸予定です。左下親不知の手前の歯は、かかりつけ医で根元まで割れているので、抜かないといけないと言われました。

そこでご相談したいことなのですが、左下親不知の手前の歯を抜いたあと、残っている親不知を移植することができるのでしょうか。その際、右下の親不知も手前の歯に当たっているため、いずれは抜かないといけないと言われているため、その歯を使うことができますでしょうか?ただ、そうなると左右同時の抜歯となり、痛みや食事を取りにくくなるであろう不安があります。ちなみに上の親不知はまだ2本とも残っています。
親不知を移植できるか否かについては、レントゲン等で歯の形や状態を調べてからの判断となります。恐らく、残存する3本の親不知のうちのどれかを移植することは可能でしょう。右下の親不知は手前の歯に当たっているということですが、横向きに生えていて抜きにくい場合は歯を分割しながら抜く場合があります。ただし、残念ながらこの場合は抜いた歯を移植することは困難です。通常、歯の移植後は接着剤や針金などを用いてしばらく固定し、落ち着いたら移植した歯の根を治療することになります。

また状態にもよりますが、左上の親不知だと左側だけの処置で済むため、治療後の食事なども比較的楽になるでしょう。歯の噛み合わせには個人差があるため一概には言えませんが、左下の親不知を抜いたことにより左上の親不知はほとんど機能していないと考えられるため、恐らく抜歯しても問題はないでしょう。その場合、右下の親不知は左側が落ち着いた状態のときに日を改めて抜歯することになります。

ただし、左側だけでも強く腫れた場合は食事が困難になる可能性があります。痛みや腫れの程度は人によって違いますが、数日から1週間程度腫れると見込み、重要な仕事や用事を控えている時期は避けた方が無難でしょう。



休診連絡・お知らせなど

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    12月30日(火)~1月5日(月)までの間、休診いたします。1月6日(火)より診療を開始いたします。夜間、休日の歯科診療については下記にお問い合わせください。 https://higuchidc.com/p209emer…≫続きを読む The post 冬期休診のお知らせ first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.
  • 令和7年度茨木市歯科検診のお知らせ 2025年9月29日
    近年、不規則な生活習慣などが原因で歯周病にかかる人が増えています。この歯周病は、進行すると歯の喪失につながります。 ぜひ、この機会にお口の中の状態をチェックし、いつまでも健康なお口で、健康な生活を送りましょう。 (期間)…≫続きを読む The post 令和7年度茨木市歯科検診のお知らせ first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.
  • 第16回 日本口臭学会において研究発表行いました 2025年7月26日
    2025年6月28日・29日の2日間、第16回 日本口臭学会が名古屋市で開催されたなか、28日午後に口頭発表を行いました。 https://higuchidc.com/p3218kosyuu.html The post 第16回 日本口臭学会において研究発表行いました first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.
  • いたみ専門医 2025年5月7日
    一般財団法人日本いたみ財団から「いたみ専門医」に認定されました。 日本いたみ財団とは 1. 公共事業 (1)相談事業 (2)普及啓発事業 (3)痛みに関する理解促進事業 2. いたみマネージャー&専門医・専門医療者認定制…≫続きを読む The post いたみ専門医 first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.
  • 西本真太朗先生出勤のお知らせ 2025年4月3日
    2025年4月よ木曜日担当の西本先生の診療がはじまりました。今年は月1で旅行へ行く!熱い男です♪ The post 西本真太朗先生出勤のお知らせ first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.

ひぐち歯科クリニックブログ

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