WEB予約

歯の痛みが続き、抜歯後も痛みが悪化している

1年前に右下奥歯のクラウンが高かった為、歯根膜炎と診断され神経を抜いた後,歯茎全体にズキズキとした痛みが続き1年たっても治らないので、2か月前に抜歯したのですが、抜歯痕を中心に歯茎のズキズキした痛みが取れず上顎や下前歯、右奥の舌の根元にも痛みが広がる事もあります。
抜歯痕はきれいに治ってきている。
レントゲンも異常がない。
歯科的には問題がない(歯科医談)
睡眠中は余り感じないが、起きると再び痛みを一日中感じる。
抗生物質を1日4回×8日飲んでも変化がない。
疼痛が1年以上続いている。
こういう今の状態が続いております。どのような治療を受ければよろしいのでしょうか。

長きに渡って痛みが続いているのですね。抜歯後も痛みが続くことから、原因は歯そのものではなさそうです。また、抜歯痕を中心に痛みがあることから神経の治療中、あるいは抜歯時に周囲の神経を傷つけてしまった可能性が考えられます。さらに、右下奥歯のクラウンが高かったことから、歯根膜に負担がかかっていたのかもしれません。一般的には抜歯により改善するはずですが、右奥で強く噛む癖があると周りの歯に負担がかかるため、痛みが続く可能性もあります。但し、このケースではレントゲン写真に異常が認められることが多いものです。
その他の原因としては、ストレスが挙げられます。ストレスに対する身体の反応には頭痛や肩こりなど個人差がありますが、口の中に異常が発生する場合もあります。特に右下奥歯のクラウンの違和感とストレスが重なってしまったことにより、痛みが出てきた可能性は大きいでしょう。このような痛みは原因となっている違和感を取り除いても、ストレスがなくならない限りは続いてしまいがちです。
以上、お話から推察しましたが、上記のどれにも当てはまらないケースもあります。それは原因不明の神経そのものの異常を指し、痛みを伝える機能には問題がないにもかかわらず痛みを感じ続けるという病気です。これらの2例は歯科的には問題なしとされるケースがほとんどですが、実際にはこれらが原因でお口に異常を感じて受診される方が後を絶ちません。つまり、原因がよくわからない痛みが長く続くような場合に根本的な原因を取り除くことは困難ですが、痛みを和らげて日常生活に支障のない状態に変えていくことは可能なのです。痛みそのものがストレスになり、さらに症状が悪化するという悪循環を断ち切るためにも、やはり積極的な対応が必要でしょう。
具体例を挙げると、食いしばりがある場合はその癖を改善したり、食いしばりによる歯や顎の骨、筋肉に対する負担を軽減していく必要があります。一方、痛みに対しては抗うつ薬や抗けいれん薬の内服が有効です。いずれにせよ早期に受診されることをお勧めします。



休診連絡・お知らせなど

  • 松本紗也子先生の診療日変更のお知らせ 2025年12月4日
    2025年11月より松本先生の担当曜日は、木曜日午後から金曜日に変わりました。 The post 松本紗也子先生の診療日変更のお知らせ first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.
  • 松下健太先生退職のお知らせ 2025年12月4日
    2015年11月より勤務していた松下先生が退職しました。 The post 松下健太先生退職のお知らせ first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.
  • 冬期休診のお知らせ 2025年9月29日
    12月30日(火)~1月5日(月)までの間、休診いたします。1月6日(火)より診療を開始いたします。夜間、休日の歯科診療については下記にお問い合わせください。 https://higuchidc.com/p209emer…≫続きを読む The post 冬期休診のお知らせ first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.
  • 令和7年度茨木市歯科検診のお知らせ 2025年9月29日
    近年、不規則な生活習慣などが原因で歯周病にかかる人が増えています。この歯周病は、進行すると歯の喪失につながります。 ぜひ、この機会にお口の中の状態をチェックし、いつまでも健康なお口で、健康な生活を送りましょう。 (期間)…≫続きを読む The post 令和7年度茨木市歯科検診のお知らせ first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.
  • 第16回 日本口臭学会において研究発表行いました 2025年7月26日
    2025年6月28日・29日の2日間、第16回 日本口臭学会が名古屋市で開催されたなか、28日午後に口頭発表を行いました。 https://higuchidc.com/p3218kosyuu.html The post 第16回 日本口臭学会において研究発表行いました first appeared on 歯を抜かない治療、神経を抜かない治療.

ひぐち歯科クリニックブログ

  • 精神疾患を併存する顎変形症 2025年12月6日
    顎の骨を切ってまで顔貌を改善したいという患者さんには、精神的な問題を抱えていることが多々あります。不…
  • SLE(全身性紅斑性狼瘡) 2025年12月4日
    自己免疫疾患の一つで皮膚、粘膜、関節、腎臓、心臓、消化器などが自分のリンパ球によって障害され、顔面の…
  • 風邪・インフルエンザへの抵抗 2025年12月4日
    風邪やインフルエンザなどの「傷寒」に罹患した際、私たちの体は何とかして治そうと導きます。たとえば引き…
  • 生体のストレス反応 2025年12月4日
    藤川優里絵先生(北海道大学口腔診断内科)の発表内容です。 舌痛症のことを英語ではBurning mo…
  • 口腔がんアルミノックス治療 2025年12月3日
    初日のランチョンセミナーで光免疫療法を学びました。アルミノックス治療は米国国立がん研究所(NIH)の…