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口腔顔面痛の原因別分類

口腔顔面痛は原因別に大きく7つに分類されます。まず口腔中に病変がある場合、顎関節や咀嚼筋などに原因がある筋骨格性の痛み、口腔周囲(目・鼻・耳など)に病変がある場合、頭の中(頭蓋内)に病変がある場合、また三叉神経痛や持続的神経痛などの神経性、片頭痛や脳内出血などによる神経血管性、そして心理的・感情的要因によって起こる心因性のものがあります。

口腔内の病変

口腔を構成している諸組織、すなわち歯や歯肉、歯槽粘膜、顎骨、舌、頬、口唇、口蓋、口底の病気や異変です。

  • 虫歯、歯周病、象牙質知覚過敏、歯牙破折、口内炎、口腔扁平苔癬、顎骨骨折など。

筋骨格性の痛み(顎関節症を含む)

歯科の病気以外の痛みでは、咀嚼筋と顎関節に由来したものが最も多く見られますが、最近では首や肩など頚部の痛みを訴えるケースが増えています。特に、顎関節症はこの20年来15歳〜20歳代の女性に急増しており(男女比1:9)、周辺部を含めた慢性的な痛みに加えて感覚の異常を訴えるケースが目立っています。

  • 咀嚼筋、顎関節、それらに関連した組織など

口腔周囲の病変

咀嚼筋と顎関節筋以外で、口腔周囲を構成している器官の病気や異変です。

  • 目、耳、鼻、副鼻腔、咽頭、唾液腺、リンパ節、裂隙、頚動脈、皮膚など。

頭蓋内の病変

口腔顔面領域に痛みを引き起こす頭蓋内の病気や異変です。

  • 腫瘍、脳動脈瘤、膿瘍、浮腫、血腫、出血など。

神経性の痛み(ニューロパシー性疼痛)

神経性の痛みは神経系の機能異常によって引き起こされるもので、三叉神経痛に代表される「発作性」と、従来は非定型顔面痛と呼ばれた「持続性」とに分類されます。

  • 発作性:三叉神経痛、舌咽神経痛、後頭神経痛など
  • 持続性:帯状疱疹後神経痛、視床痛、糖尿病性神経障害、外傷性神経痛、非定型歯痛など

神経血管性の痛み(頭痛など)

神経血管性の痛み(機能性頭痛など)の中でも、特に片頭痛は慢性的な頭痛だけでなく顔面痛も引き起こす原因となるため、注意が必要です。また、三叉神経痛と間違えやすい群発頭痛では、激しい顔面痛が生じる場合があります。緊張型頭痛(筋緊張性頭痛)は神経血管系ではありませんが、便宜上こちらに分類されています。

  • 機能性頭痛:片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛
  • 症候性頭痛:側頭動脈炎、脳内出血など

心因性の痛み

心因性の痛みとは、身体上には全く異常が見られない感情的、心理的、精神的な障害によって起こるものです。

身体表現性障害、うつ病、統合失調症など

心筋梗塞、狭心症(急性冠症候群)による痛み

心筋梗塞や狭心症を発症した患者の中で15~40%が首や口の痛みを認め、そのうち0~15%は 首や口の痛み が唯一の症状であったと報告されています。口の痛みは下顎の左側に生じることが多く、上顎には生じません。

 

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