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口腔顔面痛の診療における問題点

口腔顔面痛の診療に際しての最大の問題点は、痛みの原因が必ずしも痛みを感じる部位にあるとは限らないということです。つまり、痛みの発生源と実際に痛む箇所が別々に存在しているのです。そのため多くの患者様が何年もの間、歯や顔面を含めた頭頚部の慢性的な痛みに耐えながら、あちこちの医療機関を渡り歩いて受診することになります。しかしながら、ドクターショッピングを繰り返しても痛みの原因がなかなか判明しないため、長引く苦しみから気分が落ち込んで眠れなくなるなど、社会生活に支障をきたすケースが多く見られます。従って当然のことながら、医療従事者はこれらの方々がより早く、苦しむことなく、しかも低コストで症状を改善できるように努めなければなりません。

実際のところ、顔面痛を引き起こす病気はたくさん存在します。歯痛や顎関節症、副鼻腔炎、三叉神経痛、舌咽神経痛、非定型顔面痛(非定型歯痛を含む)、帯状疱疹(ヘルペス)後神経痛、群発頭痛、トローサ症候群など、よく見られるものを挙げただけでも多数あります。また、顔に関連する診療科がいくつもあるため、原因となる病気が複数の科にわたるケースも決して珍しくないのです。このような口腔顔面痛に特有の事情が、診断を困難にしているといえるでしょう。

たとえば、歯が痛む歯痛は歯科で取り扱う顔面痛ですが、「歯が痛い」と訴える場合が多い三叉神経痛は脳神経外科の担当です。このような背景から、顔面痛の治療は歯科・口腔外科、ペインクリニック、耳鼻咽喉科、脳神経外科、神経内科、また精神神経科や心療内科など複数の診療科間の相互協力が不可欠といえます。そして、“どの器官からどんな症状が生じているのか”を見極めることこそが、口腔顔面痛に対する治療の最重要ポイントとなります。

 

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