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身体表現性障害

「心が痛む」という表現がありますが、例えば仕事がうまくいかない場合やいじめにあった場合などは、心だけでなく体に痛みが出るケースもあります。これは、心理的な危機が迫っているというサインを、体が痛みを発して知らせているとも解釈できます。また、痛みが出ることによって生活や人間関係に何らかの変化がもたらされ、心理的な問題がこれ以上悪化することを結果的に避けられる場合もあります。

「病は気から」という表現の通り、何らかの気がかりなことや心配事があると、痛みが出たり声が出なくなるなどの異常が生じることがあります。このように、体には問題が見当たらないにもかかわらず、ストレスなど心理的な問題から体に異常を来たす病気を「身体表現性障害」といいます。

身体表現性障害には、かつてヒステリーと呼ばれていた病状の多くが含まれています。治療を進めるにあたって重要なことは、病気の原因をよく調べることです。すなわち、何が原因で症状が起きたのか、また何がこの症状を持続させ、何がこの症状を悪化させているのかという点を明らかにできれば、治療の道筋がはっきりと見えてくるのです。

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