口腔外科・口腔内科 情報センター|大阪

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ドライマウス症例5 グレード4

70代 女性

口腔乾燥を主訴として来院した。20年前から口腔粘膜の乾燥が気になり始め、初期の頃は時々乾く程度だったが、ここ10年間は常に乾燥状態が続いている。その上ドライアイがあり、目薬が手放せない状態であった。初診時に舌全体(特に舌先)が痛く、鼻も詰まりやすいという自覚症状を認めた。口腔粘膜は完全に乾燥してひび割れが目立ち、残存歯は1歯で、中程度の歯周病がみとめられた。義歯を使用していたが、粘膜の乾燥のため傷つきやすく、痛みで食事が十分には取れない状態であった。

唾液検査 

  • 安静時唾液量:0ml/10分(正常値4ml以上)
  • 刺激時唾液量:0ml/ 5分(正常値7.5ml以上)

血液検査(シェーグレン症候群の特異的抗原)

  • SSA(+)  SSB(−)

シルマーテスト(涙分泌量、正常値10mm以上)

  • 右目:2mm  左目:7mm

唾液検査 

唾液や涙の分泌が悪かった為シェーグレン症侯群を疑い口唇粘膜唾液腺病理検査を行った。間質組織内に少量の唾液腺を含む粘膜が存在する。小葉内と考えられる導管周囲にリンパ球浸潤があり、1高倍率視野で50個以上の浸潤がみられる。また、間質には線維化も見る。Sjogren syndromeの小唾液腺像の診断基準に合致すると考えられる。

マウスコンディショナーを用いて唾液腺マッサージを継続し、モイスチャープレートを作って夜間使用した。併せてポッピング、スラープスワローという舌の筋肉トレーニングを継続した。治療開始1ヵ月後よりサリグレンを内服したところ、口腔内が潤い始めた。夜間の頻尿というサリグレンの副作用が生じたため、サラジェンに変更したところ、さらに症状が改善されていった。

弱拡大像 (拡大倍率 40倍)

強拡大像 (拡大倍率 400倍)

病理組織写真

 

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