口腔外科・口腔内科 情報センター|大阪

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ドライマウス症例3 グレード2

70代 女性

口腔内の乾燥と舌の痛みを主訴に来院した。4〜5年前から口の渇きが生じ1年前に舌の痛みも生じ、徐々に症状が強くなってきた。初診時の自覚症状は次の通りである。起床時に口腔内が乾いてパリパリし、舌が全体に痛み、味覚異常も感じる。口腔粘膜が荒れており痛みもあるという症状を特に状態であった。口腔粘膜の乾燥を認め、虫歯はなかったが、全顎にわたって歯肉炎症があった。歯磨き粉を使用して歯磨きをすると舌の痛みが増すので使用不可であった。ブラッシングを気をつけてはいるが、口腔内が乾燥していることもあって、全体的にプラークが多かった。

唾液検査 

  • 安静時唾液量:0.3ml/3分 (正常値1.2ml以上)
  • 刺激時唾液量:8.6ml/5分 (正常値7.5ml以上)
  • 白濁:(±)
  • 黄濁:(+)
  • 沈殿率:2.3%

血液検査(シェーグレン症候群の特異的抗原)

  • SSA(−)  SSB(−)

シルマーテスト(涙分泌量、正常値10mm以上)

  • 右目:5mm  左目:4mm

唾液検査 

病理組織所見小唾液腺組織がみとめられるが、リンパ球などの炎症細胞浸潤はごく一部に少数みとめられるのみで、積極的にシェーグレン症侯群とは判断できない。悪性所見はみとめられない。Greenspangrade:Grade2と考えられる。

ドライマウスに対しては、唾液腺マッサージを実践し、就寝時にはモイスチャープレートを装着した。うつ症状もあったため、舌痛症に対してはトリプタノールを最少量である10mgから服用開始し、25mg、50mgへと増量した。口腔粘膜の乾燥は改善し、舌の痛みも消失した。

数値的にも改善傾向にあった。口腔内も大分楽になり食事も苦もなく摂れるようになったが、起床時に口腔乾燥が気になる時があるため、マスクをして寝るようにした。

 
弱拡大像 (拡大倍率 40倍)

弱拡大像 (拡大倍率 40倍)

 
強拡大像 (拡大倍率 400倍)

強拡大像 (拡大倍率 400倍)

 
 

病理組織写真

 

 

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