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五逆 

中医学の古典的な教科書である『黄帝内經靈樞』第60章に「五逆」(病的な五つの状態)が説明されています。原文のまま引用します。

黄帝曰:諸病皆有逆順、可得聞乎?歧伯曰:腹脹、身熱、脈大、是一逆也;腹鳴而滿、四肢清泄、其脈大、是二逆也;衄而不止、脈大、是三逆也;咳而溲血脱形、其脈小勁、是四逆也;咳脱形、身熱、脈小以疾、是謂五逆也。如是者示過十五日而死矣。其腹大脹、四末清、脱形、泄甚、是一逆也;腹脹便血、其脈大、時絶、是二逆也;咳溲血形肉脱、脈搏、是三逆也;嘔血、胸滿引背、脈小而疾、是四逆也;咳嘔、腹脹且□泄、其脈絶、是五逆也。如是者、不及一時而死矣。工不察此者而刺之、是謂逆治。

一逆から五逆までの説明が二巡しています。心陽虚に用いる四逆湯はこの四逆を治す方剤で、四逆とは「咳而溲血脱形、其脈小勁」「嘔血、胸滿引背、脈小而疾」とあります。一般的な病名では不整脈・冠不全・狭心症・心筋梗塞、心臓神経症、弁膜疾患、全身衰弱に相当します。

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