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陽明病に用いる漢方薬

熱と便秘を特徴とする陽明病に対しては、主に白虎湯類か承気湯類が用いられます。白虎湯類は清熱作用がある知母・石膏が含まれていて胃熱を取り、結果的に潤いを与えてくれます。承気湯類は瀉下作用がある芒硝・大黄が含まれているため排便させ、腸の湿と熱を取ってくれます。

陽明病の経証

風寒の邪気が陽明経に侵入した初期の段階です。発汗があって悪寒がない場合は承気湯類を用い、発汗も悪寒もある場合は桂枝湯を用います。発汗がない場合は葛根湯を用い、症状が強ければ麻黄湯を用います。

陽明病の熱証

裏熱が盛んであるが実が形成されていない段階では、白虎湯を用います。熱が盛んで気陰両虚がある場合は、白虎加人参湯を用います。

陽明病の寒証

胃腸の陽気が不足している状態では食欲減退が生じ、治療には呉茱萸湯を用います。

陽明病の蓄血証

経脈を離れた血が排出されずに停滞し、瘀血が生じた状態です。治療には抵当湯を用います。

陽明病の湿熱証

津液の損傷がない場合は熱と湿が結合して湿熱が生じます。治療には茵蔯蒿湯を用い、湿熱が三焦に停滞している場合は梔子柏皮湯を用います。

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