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歯根破折

噛む力は握力よりもっと強く、男性で約60kg、女性で約40kgのパワーが小さな歯に集中してかかってくるものです。もしも食事中「パキッ」という音がして臼歯に痛みが走ったら、それはよくない兆候です。歯がひび割れてしまったのかもしれません。割れた部分が表面の狭い範囲である場合は比較的軽症で済みますが、歯の根(歯根)の部分が割れた場合は抜歯を余儀なくされるでしょう。

また、万一ご飯粒の中に小石が混じっていて「ガリッ」と噛んでしまうと歯の表面が欠ける場合がありますが、ほとんどが歯の表面のみ少し欠けるケースなので、そのまま放置するか表面の凸凹を丸めて磨いておく程度のケアで済みます。

注意が必要なのは、虫歯が進行して神経を抜くと歯の強度が低下してしまうことです。普通の食事をしていても歯根破折が生じ、抜歯せざるを得ないケースもあります。歯の神経があっても場合によって歯は割れるものですが、神経がないと割れる可能性がぐっと高くなります。

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