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歯根破折の見つけ方

歯根の破折が歯冠まで続いている場合は、破折線を目で見て確認することができます。たとえば、二つに破折していずれかの破折片がグラグラしていたら、自分で容易に気付くでしょう。エックス線写真上に破折線がくっきりと写る場合もありますが、それは歯が頬舌方向に割れている場合に限られます。前後(近遠心方向)に割れている場合や斜めに割れている場合、エックス線写真上に破折線は写りません。ただし、破折を疑わせる間接的な証拠を得ることができれば、歯根破折と診断することは可能です。

  1. 部分的に深い歯周ポケットの存在
  2. 浅い位置のサイナストラクト(フィステル)
  3. 近心か遠心のいずれかの歯頚部から根尖周囲まで拡がるエックス線透過像
  4. 根管充填には問題がない
  5. 歯根が細い
  6. 歯根壁が薄くなっている
  7. 長いブリッジの支台歯となっている
  8. 歯ぎしりやTCHがある
  9. 過去に歯根破折したことがある

部分的に深い歯周ポケットの存在

歯周病が進行すると、歯を取り囲んで歯を支えている歯槽骨が溶けてなくなってしまい、歯肉と歯根の間に深い歯周ポケットができます。歯周病による深い歯周ポケットの多くが歯の全周に及びますが、歯根破折の場合は破折部分だけがピンポイントで深くなります。

浅い位置のサイナストラクト(フィステル)

虫歯が進行すると、歯の根の先に病巣(根尖病変)を作る場合があります。根尖病変内部の細菌感染により膿が出て、歯肉に瘻孔(サイナストラクト)という膿の出口ができます。通常、サイナストラクトは根尖に生じますが、それより浅い歯肉に近い位置にサイナストラクトができると、歯根破折の疑いが強くなります。歯根破折した部分に細菌感染が生じ、付近の歯肉表面にサイナストラクトができていると予想されるからです。

近心か遠心のいずれかの歯頚部から根尖周囲まで拡がるエックス線透過像

歯頚部から根尖まで歯根の縦破折が生じると、その範囲の歯槽骨が吸収されてなくなります。エックス線画像では黒い透過像として現れます。

根管充填には問題がない

歯根周囲にエックス線透過像が見られる原因として、根管治療が成功していないことが考えられます。何らかの理由で根官が順調に拡大できていない、根管充填がうまくできていないときに透過像が現れるのです。逆に根管充填がうまくいっている場合は、根管治療ではなく歯根破折の疑いが濃厚になります。

歯根が細い

歯根は太いより細い方が破折しやすいといえます。また、歯根の内部吸収や外部吸収などの異常があると、歯根破折しやすくなります。

歯根壁が薄くなっている

虫歯が深部まで進行すると歯根の内面を削り取る必要が生じ、歯根壁が薄くなって歯根破折しやすくなります。根管治療の際、根管を大きく拡大する必要がある場合は歯根壁が薄くなるため、歯根破折しやすくなります。

長いブリッジの支台歯となっている

歯が抜けた場合は、前後の歯を支えとしてブリッジを入れます。ブリッジの支えとなる歯を「支台歯」といい、歯が揃っていたときよりも大きな力が支台歯に加わります。特に長いブリッジが入っている場合は支台歯に過大な力が加わるため、歯根破折しやすい傾向があります。

歯ぎしりやTCHがある

夜間に歯ぎしりをすると歯に無理な力が加わり、歯根破折しやすくなります。同様に、日中に歯列接触癖(TCH)がある場合も歯根破折しやすくなります。

過去に歯根破折したことがある

何らかの理由により過去に歯根破折を経験すると、以後歯根破折が生じやすい傾向があります。

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