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 持続性神経痛とは(口腔顔面痛14)

持続性神経痛とは

持続性神経痛とは、「焼けつくような灼熱感のある痛み」や「電撃的で刺すような痛み」、あるいは「ビリビリする痛み」や「ズキズキする痛み」など、日常生活の中であまり経験しないような性質の痛みが慢性的に続く病気で、帯状疱疹後神経痛や視床痛、糖尿病性神経障害などがそれに該当します。

持続性神経痛には、長期にわたる器質的な障害のために発生するケースのほか、組織の損傷が治癒したあとも依然として痛みが続く場合や、通常では痛みが生じないような刺激に対して痛みを感じる異痛症(アロディニア)などがあります。また、持続性神経痛の痛みには突発的な痛みや間欠的な痛み、何らかの刺激や衝撃を受けたときの痛み、そしてじっとしていても常に痛みが続く慢性痛など様々なタイプがあります。とりわけ、最も多い痛みは慢性痛でしびれを伴い、けいれんや硬直、拘縮によって痛みが発生しますが、リハビリができないほど深刻なケースも珍しくありません。

持続性神経痛においては、通常であれば痛みを感じないはずの刺激によって強い痛みを感じる異痛症・感覚過敏(アロディニア)をはじめ、深刻な症状に長年苦しみ続ける人が多く見られます。また、持続性神経痛は中高年以降に発生しやすく、年を取るにつれて痛みが増強する傾向にあります。たとえば、症状が出始めた初期の頃は急性期痛やけいれん時痛、刺激に対する痛みや突発性の痛みだったものが、やがて日常生活に支障をきたすほど深刻な慢性痛(持続痛)へと変わっていくこともあります。ただし、残念ながらそのメカニズムはまだ解明されていません。

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