黄今、黄連、乾姜、人参、半夏、大棗、甘草で構成された半夏瀉心湯は心熱を取ると同時に健脾作用を持っています。心に熱がこもり脾胃は冷えた状態が同時に生じると心と脾胃が接する心窩部がつかえたように感じます。これを心窩痞硬といい、半夏瀉心湯の使用目標となります。 黄今、黄連は心熱を取り、乾姜は脾胃を温め、人参、半夏、大棗、甘草は脾胃の働きを補って消化活動を促進します。半夏瀉心湯は放射線治療や抗がん剤による口腔粘膜炎の発症を予防する働きもあります。