前述のように、非定型歯痛(特発性歯痛・突発性歯痛)は口腔顔面痛に分類される病気の中で最も多く、約30〜40%を占めています。そこで、非定型歯痛の特徴と主な症状を挙げてみました。下記をご参照のうえ、当てはまるかどうかをチェックしてみましょう。
- 歯やその周囲に痛みがあり、顔面痛を伴う場合もある
- 痛みを感じる部分に虫歯などのはっきりとした原因がない
- 痛みは中等度から上と強めで、激しく痛むときもある
- 瞬間的な痛みではなく、痛みが数週間から数ヶ月にわたって持続している
- 冷たい水などで刺激しても、痛みは強くならない
- 消炎鎮痛剤の服用や歯科処置を行ってもよくならない
- 局所麻酔への反応は曖昧で、効くときと効かないときがある
- 痛みの範囲は拡大する傾向にあり、違う場所へ飛ぶこともある
- 歯科などで外科的処置を行うと痛みがひどくなる
- 治ったと思ってもまた痛くなる
いかがでしょうか? ひとつでも該当した方は、次項からの解説をぜひお読みください。そして早期に専門医を受診しましょう。