ひぐち歯科、口腔外科・口腔内科メディカルインフォメーション |

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骨髄炎の治療法

  1. 原因歯の治療
  2. 洗浄
  3. 抗生物質の投与
  4. 腐骨除去手術
  5. 皮質骨除去術
  6. 皿状形成術
  7. 抗生剤含有ビーズ
  8. 下顎骨区域切除術
  9. 下顎骨半側切除術
  10. 局所潅流療法
  11. 抗生物質の動脈内投与
  12. 高圧酸素療法

原因歯の治療

骨髄炎の原因となっている歯の根管治療や抜歯を行います。義歯性潰瘍が原因の場合には義歯の調整を行います。

洗浄

骨が露出した部分を消毒剤や抗生物質で洗浄します。

抗生物質の投与

抗生物質の点滴や内服を行います。その際に病巣から分離した細菌を培養し、感受性検査で効果があると判明した抗生物質を用います。

腐骨除去手術

腐骨除去手術

骨髄炎が慢性化すると、炎症を起こした骨が変性して腐骨が分離します。これが細菌の供給源となるため、除去する必要があります。

皮質骨除去術

骨の表面は硬く緻密な皮質骨で覆われ、抗生物質が骨髄に届きにくい構造であるため、皮質骨を取り除くことにより、抗生物質を骨髄の病変部にまで行き渡らせる必要があります。皮質骨を削除せず、表面に多数の穴を開けるだけの骨穿孔術も可能です。

皿状形成術

骨髄炎の慢性化により骨髄が硬化して皮質骨と区別できない場合は、皮質骨化した骨髄も含めて皿状に一定の深さまで骨を削除する必要があります。

抗生剤含有ビーズ

バンコマイシン、トブラマイシン、ゲンタマイシなどの抗生物質を混ぜたレジン(樹脂)を球型に固めてビーズ状にしたものを、皮質骨除去あるいは皿状形成した病変部に一定期間入れておく治療法です。ビーズから骨髄内に徐々に抗生物質が拡散していきます。

下顎骨区域切除術

病変部を切り取る手術法です。切除断端を顎骨再建用金属プレートでつなぎとめて固定します。

下顎骨半側切除術

下顎骨を半分切り取ってしまう手術法です。

局所潅流療法

皮質骨除去あるいは皿状形成した病変部に抗生物質を点滴し、還流させる治療法です。

抗生物質の動脈内投与

下顎骨は点滴や内服によって投与した抗生物質が届きにくいため、栄養を届ける顎動脈まで管を通して抗生物質を注入することにより、骨髄に抗生物質を届けることが可能となります。

高圧酸素療法

大気圧よりはるかに気圧の高い高圧室に入ることにより、高濃度の酸素を骨髄内に取り込んで炎症を抑えます。細菌の繁殖を抑制して抵抗力を高め、組織の修復を助ける効果もあります。

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