大黄、黄芩、黄連の三味から成る三黄瀉心湯はその名の通り、「黄」が付く生薬のみからできています。大黄が入っていることから、胃熱を取る大黄剤と捉えることができ、便秘があることが使用目標となります。 また、黄芩と黄連が入っていることから、心熱を取る芩連剤でもあります。この黄芩と黄連は胃腸の炎症を取り、心窩部のつかえを改善します。瀉心湯とはこの心窩部のつかえ、即ち心下痞を改善する働きがある三黄瀉心湯、半夏瀉心湯、生姜瀉心湯、甘草瀉心湯のことを指します。