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短時間持続性片側神経痛頭痛発作

2018年7月30日

相談: (34歳 女性)

何の可能性が高く、何科にかかれば良いかわからず、相談させていただきました。お手数ですが、宜しくお願い致します。約2週間前に夜中に右奥歯の痛みで目が覚めました。ただ、上の歯か下の歯かわからず、右側全体が痛む感じでした。歯茎は腫れたような感覚で舌で触ると少し痛いような痒いような感じでした。鎮痛剤を服用し、1時間程度で眠れました。もともと食いしばり、歯ぎしりがありますが今通っている歯医者では特にナイトガードの着用を勧められる程度ではありません。右の頬の内側には常に線があります。

痛みは3日程度で徐々におさまりました。3日後に念のため歯医者へ行きましたが異常なし。(レントゲンはとっていません)最後にレントゲンを撮ったのは今年の1月頃です。4日前にまた同じ痛みで目が覚め、今度は鎮痛剤もあまりきかず、4時間程起きていました。痛みは右奥の上が痛いようでしたが、時間とともに痛みの場所がうつります。右下が痛かったり、右の頬骨のあたりが痛かったり、脈をうつような感覚があったり。舌の右側奥が筋肉痛のような感覚になったり。今もまだ痛みがなかなか取れません。ただ、痛みや違和感が全く無い時もあります。無痛の時間は5分の時もあれば、1時間程度の時もあります。食事が出来ないくらい痛むと思ったら5分後には何も感じなかったり、その後すぐまた痛みだしたり。歩く時に響くまではありませんが、少し勢いよく寝転がると上の右奥歯に響く時があります。

1ヶ月程前に鼻風邪?鼻炎?(くしゃみや鼻水が止まらない状態)がありましたが、今は特に鼻詰まりも鼻水もありません。

回答:口腔内科 樋口均也

歯や舌、顔面に痛みが出たり消えたりしているようですね。まずはこれらの部位に何らかの異常があるかどうかを詳しく調べる必要があります。歯や顔面についてはエックス線検査やCT、MRI検査が必要となります。歯の神経が生きているのか死んでいるのかについても調べた方がよいでしょう。

痛みの原因としてはむし歯、歯周病、歯の破折、骨髄炎、副鼻腔炎、舌痛症、筋、筋時痛、神経、障害性疼痛、ヘルペス性疼痛、心臓性疼痛、脳腫瘍、脳卒中、疼痛性障害などが考えられます。歯科、口腔外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、神経内科で順番に調べてもらう必要がありそうです。

痛みが突然消失し、また再び痛むという特徴を持つ病気として短時間持続性片側神経痛頭痛発作があります。病名に頭痛とついていますが、顔面や顎の痛みが発生する場合もあるため可能性はあるといえるでしょう。

謝辞:(34歳 女性)

お忙しい中、ご返信ありがとうございます。まずは普段通っている歯科に再度行ってみます。またいつ夜中に激痛に襲われるかと思うと不安ですが、ご返信頂いた内容に沿って順番に診てもらってきます。またご相談させて頂くかもしれませんが、その際は何卒宜しくお願い致します。

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