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心身症としてのめまいをどこまで耳鼻咽喉科で診るか

めまいは平衡障害と関連する症例が多いため、平衡機能検査を専門領域とする耳鼻咽喉科にめまいを訴える患者が集中します。近年のストレス社会の影響から、心身症の一症状としてのめまいや心因性のめまいが増加し続けています。この論文では精神科などへ紹介すべき症例を以下の通り分類しています。

  • 1. 統合失調症が疑われる
  • 2. 単純なうつではなく、双極性障害が疑われる
  • 3. 自殺企画を疑わせる言動がある
  • 4. 比較的若年のうつ
  • 5. 常用量の抗不安薬、抗うつ薬で症状のコントロールが十分ではない
  • 6. 愁訴が多く、消化器や循環器症状がある

1~5は精神科を、6は心療内科を紹介することが多いと記載されていますが、最近このような患者さんを診る機会が多くなっていることを実感しています。

室伏 利久:心身症としてのめまいをどこまで耳鼻咽喉科で診るか、心身医学54, 760-766,

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