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カンジダ症の分類

  1. 偽膜性カンジダ症
  2. 萎縮性カンジダ症
  3. 肥厚性カンジダ症
  4. 肉芽腫性カンジダ
  5. カンジダ性口角炎

偽膜性カンジダ症

粘膜表面のところどころに白い苔状のものが付着し、ぬぐうと取り除くことができる点が特徴です。一般的に、見た目の異常以外には自覚症状を伴わないケースが多いといえますが、ザラザラとした違和感をおぼえる場合もあります。また、主に乳児に生じる急性偽膜性カンジダ症を「鵞口瘡」といいます。

萎縮性カンジダ症

白い偽膜がなく、粘膜が赤くなっている状態です。粘膜が委縮して薄くなった結果、血管が透けて赤く見えるケースの他、粘膜の炎症によって血管が拡張し赤くなる場合があります。刺激物を摂取すると痛みが出やすく、「ヒリヒリ」とした熱感や「ピリピリ」と痺れる感覚が特徴で、時には味覚に異常を来たす場合もあります。粘膜が赤くなる病気にはカタル性口内炎、アレルギー性口内炎、紅板症、ハンター舌炎、扁平苔癬などがあり、病変部から採取した検体の塗沫標本から真菌の有無を確認することができます。

肥厚性カンジダ症

カンジダ菌によって炎症が長引き、粘膜が厚く白くなった状態です。粘膜が白くなる病気には白板症や扁平苔癬、口腔ガンなどがあり、いずれも病変部から採取した検体の塗沫標本から真菌の有無を確認することができます。

肉芽腫性カンジダ

カンジダ菌による炎症で、粘膜の一部が肉状に盛り上がった状態です。口腔ガンと鑑別するため病理組織検査を行う必要があり、病理組織像で組織に侵入したカンジダ菌の菌糸を確認することができます。

カンジダ性口角炎

口角の皮膚や粘膜が切れると、口を大きく開けるたびに出血や痛みが生じやすくなります。カンジダ性口角炎にステロイドホルモン含有の軟膏を継続的に塗布すると治癒が遅れがちになるため、抗真菌剤含有の軟膏が適しています。

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