肝鬱気滞のために気血水の正常な運行が阻害されるとさまざまな異常が生じます。陽気が血にしたがって四肢に運ばれなくなると手足が冷え、陽気が上に上がり過ぎてのぼせが生じます。このような状態に対して用いるのが四逆散で、柴胡、枳実、芍薬、甘草で構成されています。大柴胡湯は実証に用いますが、四逆散は虚証に対する方剤です。眉間のしわ、胸脇苦満、心下痞が揃っていれば四逆散が合っています。