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抜歯した親知らずの手前の奥歯が痛い

メール相談 2015年09月01日

相談: (55歳 女性)

よろしくお願いします。3月の終わりに右下にある親不知を切開して抜きました。傷口はほぼ良くなってきましたが、奥歯が痛くて何も食べ られません。医者は筋肉痛だから両方の歯で食べるようにと言うのですが、とても痛く筋肉痛だとは思えません。なぜこんなに痛いのか考えられることを教えて ください。

回答:口腔内科 樋口均也

抜歯した親知らずの手前の奥歯(臼歯)が痛いということですが、抜歯と関連している可能性と関連していない可能性の両方が考えられま す。抜歯と関連した痛みとしては、抜歯の際に手前の歯に無理が加わり、歯周靭帯を損傷した可能性が考えられます。その場合には治りを待つ以外にないと思い ます。この際に神経も損傷してしまっているのであれば、歯の神経を抜かないと痛みが治まらないかもしれません。

抜歯により手前の歯の根がむき出し状態となり、刺激を受けやすくなってしみて痛んでいるかもしれません。この場合にも神経を抜く必要が あるのかもしれません。親知らずを抜いた理由を書かれていませんが、顎骨腫瘍や顎骨のう胞、顎骨骨髄炎があったため親知らずを抜歯されたのかもしれませ ん。そのような病変があってまだ治らずに残っているのであれば、痛みが続いていたとしても不思議ではありません。

親知らずと関連しない痛みについてもさまざまな可能性が考えられます。歯が痛くなる理由として、虫歯や歯周病、歯の破折、根尖病変、詰め物やかぶせ物が壊れたり外れかけたりしているといったものがあります。このような問題があるのかもしれません。

歯に問題がなくても歯が痛むこともあります。歯ぎしりや食いしばりからくる筋・筋膜痛、神経障害性疼痛、三叉神経痛、副鼻腔炎、ヘルペスウィルスの感染、狭心症や心筋梗塞からくる痛み、頭痛、脳卒中や脳腫瘍による痛み、心理的な問題から生じる痛みといったものです。

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