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左顎がなにもしなくても痛い

学会・研究会 2022年11月22日

左側下顎から舌にかけて激痛が生じ、1時間おきに繰り返し生じるようになったため来院されました。「くいしばりを自覚 TCH(+) 肩こり(++) 頭痛(+) 流涙(+) 鼻汁(+) 診察時に水で呑嗽しようとして左顎に激痛が生じた」という症状でした。

発作性片側頭痛、筋・筋膜性歯痛と診断し、アセメタシン、葛根湯の内服を開始しました。1週間後には激痛が消失していました。左下6番の歯髄壊死があり、痛みの誘因となっていると考えられました。

発作性片側頭痛(Paroxysmal Hemicrania:PH)
 重度の疼痛発作
 厳密に一側性
 眼窩部、眼窩上部、側頭部のいずれか一つ以上の部位に発現
 1日に数回以上
 2~30分間持続
 同側の結膜充血、流涙、鼻閉、鼻漏、前額部および顔面の発汗、眼瞼浮腫、縮瞳または眼瞼下垂、落ち着きのない、あるいは興奮した様子
 治療量のインドメタシンに絶対的な効果を示す

インドメタシン 日本国内では2018年に製造中止
 インドメタシンのプロドラッグ
  インドメタシンファルネシル(インフリーカプセル)
  アセメタシン(ランツジール錠)

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