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顔面から顎、耳、首が絞めつけられるように痛く日常生活も困難です

2016/6/22

相談: (30代 男性)

インターネットでこちらのHPを拝見し質問させていただいています。今年3月くらいから顔面の痛みが始まりました。歯科医によるとCTで病巣らしきものはあるが私が訴えている痛みの程度と場所が一致しない為、一か八かで抜歯してみるしかないとのことです。それでも改善しない場合は三叉神経痛の疑いがあるとのことですが、通常の歯痛のように噛んで痛い、この歯が痛いと断定できる痛みではなく顔面から顎、耳、首が絞めつけられるように痛く日常生活も困難です。

インターネットでこちらの口腔顔面痛という病気を初めて知り当てはまる部分が多いため抜歯をする前に相談させていただきたいと思いました。お返事お待ちしています。

回答:口腔内科 樋口均也

顔面の痛みが歯と関係があるのかどうか不明なのですね。歯の根の先の病巣が痛みの原因である場合には、抜歯することにより痛みが治まる可能性はあります。

ただし、歯が原因であっても神経障害性疼痛が生じている場合は事情が異なり、歯を抜いても痛みが軽減するとは限りません。痛みが変化しない場合や、悪化する場合もあります。従って、抜歯については慎重に判断する必要があります。

根尖病変部の細菌感染による痛みや歯根破折の痛みは、侵宮受容性疼痛という種類の痛みとなります。侵宮受容性疼痛と神経障害性疼痛とは、症状の違いや診断的局所麻酔に対する反応の違いなどから区別可能なので、いずれの痛みであるかを調べる必要があります。

一方、顔面の痛みが歯と関連しないケースもあります。筋・筋膜痛や副鼻腔炎、三叉神経痛、片頭痛、頚部障害、心回性疼痛などです。これらの問題の有無についても調べてみることをお勧めします。

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