口腔外科・口腔内科 情報センター|大阪

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原因不明の舌の荒れと、かなり強い舌先の痺れが続いています。

2008/05/14

相談:(36歳 女性)

お忙しいところ、まとまりのない文章で失礼します。昨年の3月から舌の荒れと、かなり強い舌先の痺れが続いており、本当に参っています。

きっかけは、別の不安から昨年3月にPET-CT検診を受け、口腔内に集積が見られたことから始まりました。炎症でも集積することもあるいうことでしたが、喉かなと思って口を開けてみると、舌淵に潰瘍のようなものが見られ、それから舌が痺れるようになりました。

近くの大学病院の耳鼻科で細胞診を行ってもらったところ、クラス3が出たのでMRIまでとってもらい、何度か細胞診をやりましたが、以降はクラス2で、「舌が下顎に対して大きいせいだ、これ以上耳鼻科でやることはありません、口腔外科へ行ってください」と言われました。

それでも痺れが治まらず、最初は舌の潰瘍(?)も片側舌淵だけだったものが両側淵、表面にも見る見るうちに広がっていき、組織検査まではしていないので、やはり舌がんではないかと思い、口腔外科をいくつか受診しましたが、地図状舌と舌痛症と言われるだけでした。

最初の耳鼻科の血液検査(B12や亜鉛、貧血、免疫疾患)でも特に異常はありませんでした。口腔外科で処方されたアズノールや軟膏なども効果がありません。この一年以上、見た目も普通の状態の時はなく、斑模様を繰り返していて舌先がいつも少し赤くなっています。

一年程前からは頭頸部心療科に通い、舌痛症専門の先生にも診てもらっていますが、様々な薬をかなりの量を試しても反応しないので精神的にも参っています。いつも同じ場所に24時間はっきりと痺れを感じ、ほとんど波がなく、自分では心因性とは思えません。

痺れている部分をよく見ると、ピクピクとわずかに痙攣しているように見えます。(他人に見てもらってもわかりません)唯一、食事中は痺れを感じま せん。(何かに触れていると痺れが一時的に和らぐようです)前向きにいろいろやってみても症状は変わらず、会社には通っていますが、治る見込みが全く見え ず毎日がつらくて、このままの状態で生きていくのでは死んだ方がマシかもしれないと思うことさえあります。舌を噛み切りたいと思うこともあります。

今は漢方を扱う歯科にも通っています。何か考えられる病気はありますか。口腔外科の医師に歯の詰め物のアレルギーの可能性を聞いたところ、舌以外 の皮膚病変がないので、まずないでしょうと言われました。そんなものでしょうか。ちなみに、パッチテストは保険はきかないものなのでしょうか。

回答:口腔内科 樋口均也

こんにちは。各種医療機関を受診されても改善せず、ご心配のこととお察しします。症状や治療内容から、舌ガンなどの腫瘍性病変や貧血による舌炎、抗うつ剤の効くタイプの舌痛症や歯科金属アレルギーではなさそうです。

最も可能性が高いのは、上下の歯を噛みしめたり接触させることが原因で、舌と歯が強く接触して舌が傷ついて痛んでいるという状態です。たとえば、 夜間の歯ぎしりや昼間の食いしばり、あるいは食いしばっているほどではないとしても、上下の歯を接触させることで起こる症状です。通常、食事のとき以外は 上下の歯の間には2〜3mmの隙間があり接触していないものですが、上下の歯がくっ付いていませんか?

このような場合は舌に常に強い力が加わり、血行が障害されて粘膜が荒れ、傷つきます。また、食事中は痛まないという特徴が見られますが、これは食事中には舌が歯に強く当たることがないからです。

そこで、上下の歯を当てないことを常に意識してみてください。「イー」と口角を上げてスマイルをつくると、歯が当たりません。ですから、いつもス マイルを心がけるのも一案です。他に、上下の歯を当てないようにする方法としては、ガムや梅干の種を舌の上で転がしておく方法が効果的です。

一方、夜間の歯ぎしりを治すのは難しいのですが、マウスピース状のオクルーザル・スプリントというプラスチック製の装置を付けて寝る方法が有効です。この装置は、歯科で保険を適用して作成することができます。

また、金属アレルギーのパッチテストは、皮膚科で行ってもらいますが、こちらも保険が適応されます。

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