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非定型歯痛と診断されてトリプルノールを飲んでいます

2023年6月22日

相談: (50歳 女性)

こんにちは。お忙しいところすみません。歯科心身症について相談させて下さい。私は、5年前に歯医者さんで非定型歯痛と診断されて、そこからずーっとトリプルノールを飲んでいます。小さい頃から歯が痛く、50歳にして、奥歯は上下部分入れ歯で、残ってる少ない歯も差し歯です。それでも、いつも口の中が常に痛くて、毎日歯の事ばかり考えてしまって辛いです。

最近、普通の心療内科に相談したところ、そもそもホントに非定型歯痛だったんですか?ちゃんと調べたんですか?と聞かれ、調べると言っても、歯医者先生にレントゲンを見てもらって歯に異常がないから非定型歯痛だねと言われただけで、とくに何か機械を使って調べたとかではありません。なので、そこも一度ちゃんと調べてほしいと思うのと、最近では、歯が痛いからトリプルノールを飲むと言うよりも、痛くなったら嫌だからトリプルノールを精神安定剤のように飲んでしまいます。毎日毎日歯のことにとらわれて辛いです。これは、もう歯科心身症になってしまってるのではないかと思います。

回答:口腔内科 樋口均也

歯に痛みの原因となる問題が見当たらないのに歯が痛む場合は、非歯原性歯痛、あるいは非定型歯痛に該当します。当初は痛みの原因が見当たらなくても、やがて歯の異常が出現する場合もあるため、非歯原性歯痛として治療を継続しながら再確認する必要があります。

歯の異常を調べる方法として最初に行うのは問診、視診、触診、打診、温度診、電気歯髄診、エックス線検査(パノラマエックス線写真、口内法エックス線写真)といった検査です。歯科用CT、歯科用顕微鏡を用いた検査、麻酔診、切削診もあります。かぶせものを外したり、消炎鎮痛剤を実際に服用して効果を調べる場合もあります。一度、検査を受けられることをお勧めします。

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