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唾液に少量ながら血が混じっていました

2019年4月18日

相談: (48歳 女性)

今月に入ってからの事です。痛みもなく何もしていないのに突然口の中から血の味がして、唾液とともに吐き出したら唾液に少量ながら血が混じっていました。出血場所はわかりません。一回だけでなく、何回かあります。

そのときは口腔内専用の塗り薬を塗ります。塗布すればしばらくは出ないのですが、何かの拍子に出るような感じです。セルフチェックするかぎりでは、しこりや粘膜異常はありませんでした。

このような場合はどんな病気が考えられるでしょうか?現在虫歯はありません。2007年から狭心症を患っていて、現在も通院中です。お忙しいところ申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

回答:口腔内科 樋口均也

けがや火傷などの理由もなく血の味がして唾液に血が混ざるということは、口の中のどこかで出血しているのでしょう。その場合、最も可能性が高いのは歯周病による歯肉からの出血です。歯肉が赤くなって腫れていたら、おそらく出血も起きているはずです。

歯周病以外では、ドライマウス、口腔カンジダ症、カタル性口内炎、アフタ性口内炎、天疱疹、類天疱疹、壊血病、白血病などの病気による出血が考えられます。口腔癌、口腔結核、口腔梅毒により粘膜に潰瘍が生じた場合にも出血は起こります。

また、唾液の半分はのどや鼻の粘液が混じっているため、のどや鼻などに扁桃炎や扁桃周囲炎、上咽頭炎、鼻炎、副鼻腔炎があると唾液に血が混じることもあります。

 

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