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歯の治療が終わっても痛みがなくならないのです

2018/01/31

相談: (67歳 男性)

私は中学校で英語を教えています。昨年末、マスクをしないで学校のエアコンの掃除をしていてほこりをたくさんすってしまいました。それが原因の1つだと思っていますが、咳がよく出てその咳がなかなか治まりませんでした。痰もよく出ました。私は20年ほど前から糖尿病を患っています。糖尿病の治療は内科に通っていますが、インシュリン注射をしています。春先は毎年花粉症に悩まされています。今回は花粉症の症状はまだでていませんが、咳が止まらなくなったので耳鼻科にも行きました。咳はなんとか治まりましたが、歯が痛くなり歯科医院に行きました。歯の治療が終わりましたが、痛みはまったく治まらずここ2日ほどは全く夜も熟睡できません。

歯科医院で歯の治療が終わっても痛みがなくならないので、大きな病院で診察をするようにという事で、紹介状を書いてもらい昨日、大学付属病院の口腔外科の診察を受けました。しかし、痛みの原因もまだよくわかりません。薬もたくさん処方してもらいましたが、鎮痛剤のカロナールは効き目があまりなく、困っています。耳鼻科で処方してもらったアセトアミノフェンの鎮痛剤の方が効き目がありました。昨日は大学付属病院に行きましたが、説明もなく、痛みがとれないので、仕事にも支障があります。早く治したいので、インターネットで探したところ、貴クリニックのページにたどりつきました。また、食事をしても味を感じません。私の症状を説明しましたが、貴クリニックで診察していただけますか。またすぐになおりますか。お願いします。

回答:口腔内科 樋口均也

歯の痛みがあり、味を感じないということですね。もちろん診察いたします。すぐに治るかどうかについては、お話だけでは判断できません。すぐ治る場合も時間がかかる場合もあります。

歯の痛みに対する治療を受けたが、治療後も痛みが全く改善しないということですね。痛みの原因となる異常がなくても歯が痛むことは珍しいことではなく、「非歯原性歯痛」や「非定型歯痛」などがそれに該当します。

このような痛みに対しては歯の治療を繰り返しても効果が期待できないばかりか、痛みのある歯を抜いたとしても痛みがなくなるとは限りません。却って悪化する恐れすらあります。

非歯原性歯痛に対しては、原因の究明より痛みの緩和に重点を置くことになります。とはいえ原因が無いわけではなく、筋・筋膜性疼痛や神経障害性疼痛、ヘルペスウィルスに関係する痛み、頭蓋内の病変に由来する痛み、身体症状症などが挙げられます。ただし、中には原因不明の本態性疼痛もあります。

治療法としては、スプリント療法や薬物療法、心理療法で痛みの改善をはかります。アセトアミノフェン(商品名カロナール)は痛みに有効な薬のひとつではありますが、三環系抗うつ薬、抗けいれん薬、麻薬系鎮痛薬、漢方薬、局所麻酔薬、抗ウィルス薬が効果的であるとされています。

味を感じないという症状については亜鉛不足、ドライマウス、薬の副作用など幾つかの原因が考えられます。痛みの件も含めて、どのような問題が関連しているのかを調べたうえで、治療を進めていく必要があります。

 

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