口腔外科・口腔内科 情報センター|大阪

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口の中が燃えるようにあつい

2017/12/11

相談: (89歳 女性)

89歳の母のことでご相談します。今年の6月にペースメーカーをつけました。そのころからずっと、口の中が燃えるようにあつい、と言います。頻脈と不整脈があります。足がむくむのため、内科医から利尿剤を調整してもらっています。歯は上が総入れ歯で、下も過去にいろいろと治療していて、詰め物があります。

薬は①アゾセミド錠30ミリ1日1錠②スピロノラクトン錠25ミリ0.5錠③クレストールOD錠2.5ミリ1錠④アリセプトD錠5ミリ⑤アスパラカリウム散50パーセント一日2g⑥ベラパミル塩酸塩錠40ミリです。

かかりつけの内科医もどうしようもないらしく、口の中が燃えるように熱いことに関しては何の治療もしていません。おいそがしいところ申し訳ないです。原因や治療法についてお教えくださいますようお願いいたします。

回答:口腔内科 樋口均也

口の中が燃えるように熱いという点については、ドライマウスが疑われます。ドライマウスは唾液の分泌量が低下したり、口呼吸によって唾液が乾燥したりすると生じます。口呼吸については、マスクを装着したり鼻の調子を整えるなどの対応法があります。

唾液分泌量の低下は唾液腺炎などの唾液腺疾患や加齢による筋力低下、水分摂取不足、薬の副作用、シェーグレン症候群などの問題によって引き起こされます。不整脈が原因で水分摂取を制限されている場合は、保湿剤が入ったジェルを口腔粘膜に塗って潤いを保つという方法があります。

内科で処方されている薬ですが、アゾセミドとスピロノダクトンは利尿剤で、その作用によりカリウムが低下することを防止するためにアスパラカリウムが処方されています。クレストールは高脂血症、アリセプトは認知症、ベラパミルは頻脈に対する薬です。この中でアゾセミドとスピロノダクトンがドライマウスの原因となります。

可能であれば、内科で薬を変更してもらうと口の中の症状が改善する可能性はあります。ただし、口の症状を訴えても薬が変更されていない事実から考えると難しいのかもしれません。

ドライマウスに対しては、先に述べた保湿ジェルや保湿剤入りのマウスリンスの使用が有効です。また、唾液腺のマッサージや舌の筋力を高める体操も役に立つでしょう。

漢方薬にもドライマウスを改善する働きがあり、体内の水分が不足した「陰虚」という状態に対して効果的な漢方薬が幾つかあります。

口の中が燃えるように熱く感じる、ヒリヒリする、痛みを感じるなどの病気に「口腔灼熱症候群」があります。治療法は三環系抗うつ薬やSNRIというタイプの抗うつ薬の服用が中心となります。

2017/12/12

謝辞: (89歳 女性)

この度は質問にご回答くださり、ありがとうございました。マスクの着用や、保湿剤入りマウスリンスなども試してみたいと思います。お忙しいところ、ありがとうございました。

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