ひぐち歯科、口腔外科・口腔内科メディカルインフォメーション |

電話:072-646-8445

歯根嚢胞に対する開窓療法について

2016/7/14

相談: (50代 女性)

お世話になります。先日右下奥の歯茎の激痛で、歯根嚢胞と診断されました。かなり大きく、歯が2つ分くらいなので、全身麻酔で、手術をしなくてはいけないと言われ、私は全身麻酔が絶対嫌で、どうにか他に方法はないかと思っています。開窓療法の事が気になり、メールしました。

回答:口腔内科 樋口均也

歯の大きさ程度の歯根嚢胞であれば、通常では外来にて局所麻酔下で摘出可能です。全身麻酔下での手術が予定されているということは、よほど手術が困難な場所にあるのではないでしょうか。

開窓術であれば、外来で局所麻酔下の手術になる可能性が高いと推察します。ただし、術後に定期的なガーゼ交換が必要となるため、通院回数が多くなるほか、開窓部の口腔ケアも必要となります。これらの点について、もう一度よく相談されることをお勧めします。

2016/7/16

相談2

昨日、かかりつけの総合病院口腔外科で、膿を切った所の消毒に行き、開窓術のことを聞きました。私の場合、全身麻酔が嫌なので、7月26日に局所麻酔で、抜歯する事になりました。その後、開窓術をされるそうですが、それをすることによって、必ず膿の袋が小さくなるとは限らないと言われました。小さくならない場合はやはり、全身麻酔で取る事になるような感じで、おっしゃられたのですが、膿の袋は小さくはならない可能性もあるのでしょうか?CTはこの間、撮りました。

あと、まだ、少しの腫れと痛みはまだあるのですが、とれるでしょうか?

回答:口腔内科 樋口均也

確かに開窓術で確実に嚢胞が小さくなるという保証はなく、再度の手術が必要となる場合もあります。

歯肉の激痛がきっかけで歯根嚢胞の存在が判明し、現在は痛みが軽減されているようですね。歯根嚢胞自体は痛みませんが、歯周病などの影響で細菌感染が生じると炎症のために痛む場合があるため、その種の痛みが炎症の消退に伴って軽くなってきたのでしょう。

残存する痛みと腫れについては、細菌感染がなくなれば改善するでしょうが、嚢胞がある限り細菌感染の可能性は残ることになります。

ページの一番上へ