口腔外科・口腔内科 情報センター|大阪

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6年前の歯根端切除術から違和感が続いている

2016/6/6

相談: (20代 男性)

10年前の上顎犬歯根っこの治療から症状が出るようになり。1日数回うずく程度でしたが。6年前の歯根端切除術から、脈打つような常時うずくような違和感が何倍も強まってしまい。寝てる時以外つねに症状があります。上顎犬歯を抜歯しましたが良くならず。

非定型歯痛の治療で、トリプタノール・トラムセット・リボトール・アラフラニール・リリカを処方しましたが効きませんでした。現在、歯科用CTや医科用CTやエコーで検査しましが悪い所がないです。ビタミンB12や針治療もやりました。現在どうしていいかもう分からなくなってしまいました。この症状は痛みは一切なく強い違和感だけです

回答:口腔内科 樋口均也

上顎犬歯の根の治療(歯内療法)後に痛みが生じたということは、根の先の部分やその周囲の骨に虫歯菌による炎症が起こっているのでしょう。このような細菌感染による問題は歯内療法では治せない場合があります。

根の先の炎症に対して、問題部分を取り除いてしまう方法が歯根端切除術で、この手術が功を奏して炎症が消失し、痛みが治まったと推測します。

手術後に生じた違和感については、手術の際にこの部分を走行する神経が傷ついたことが原因でしょう。手術をすれば手術野の神経は必ず傷つきますが、通常は自然に治癒します。しかし、痛みや違和感が生じて持続するケースもあります。

神経の損傷による違和感に対しては、早期であればビタミンB12や星状神経節ブロックで症状の消失が期待できますが、慢性化した場合はトリプタノールなどによる薬物療法を行うことになります。

トリプタノールやリリカなどさまざまな薬が処方されたようですが、全く効果がなかったのでしょうか。通常は十分な効果がみられるまで増量していくものですが、増量しても変化はなかったのでしょうか。トリプタノールは80㎎の服用で半数、150㎎で4分3の症例に効果が出るとされています。

リリカは1日600㎎まで増量が可能なので、これより少ない量で効果なしと判断された場合は、さらなる増量で効果の出現を待つのも一案です。

また、違和感に対しては薬物療法以外に認知行動療法が効果的です。こちらも試されてはいかがでしょうか。

2016/6/10

追伸 相談: (20代 男性)

質問に対する回答ありがとうございます。どうしたらいいのか悩んでいたので凄く嬉しいです。

トリプタノール10mgを1日10粒=100mgまでは飲んでいました。リリカは75mgを1日2粒=75mgまでは飲んでいました。いずれも飲んでいて症状の変化はありませんでしたので治療は終了してしまいました。

自分の場合、薬の副作用は大丈夫な方でした。痛みがないなら非定型歯痛ではないと判断された事があるのですが、痛みのない違和感だけの非定型歯痛など似た症状はありえますでしょうか?

星状神経節ブロックは1度だけやった事があります。症状の変化はありませんでした。違和感が酷くなり6年経っていますが、数回やった方が効果はありますでしょうか?

認知行動療法は、どのような科を受診すればよろしいでしょうか。よろしくお願いいたします

回答:口腔内科 樋口均也

非定型歯痛の場合に生じる痛みと違和感は、同じメカニズムで生じると考えられます。いずれも脳内で起こる感覚異常が原因であるため、治療は抗うつ薬や抗けいれん薬による薬物療法を行います。

リリカは1回75㎎から始め、症状によっては1回300㎎まで増量していきます。1回75㎎を試されたことがあるようですが、増量していけば効果がみられるかもしれません。

また、抗うつ薬についてはトリプタノール以外の薬を試されるとよいでしょう。非定型抗精神病薬のアリピプラゾール(商品名ではエビリファイやアリピゾル)もこのような症状に対して有効です。

星状神経節ブロックについては、症状が強くなった時点で継続していれば効果があったかもしれませんが、6年が経過した今となってはもはや効果は期待できないでしょう。

一方、認知行動療法については臨床心理士が常勤する精神科や心療内科で受けることが可能です。

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