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根分岐部病変に対する意図的再植術

2015/4/11

相談: (31歳 女性)

左下の奥歯の根管治療を2カ月ほど前から始めました。なかなか良くならず、2本の根の間に大きく穴が開いていて、抜歯しかないと言われました。恥ずかしながら、今までに2本の抜歯を経験していて、歯の大切さを痛感しています。なので、出来れば抜きたくない、納得するまで色々情報をと色々なHPを見て調べていました。そして意図的再植術のことを知り、こちらのHPを見ました。

実際見て頂かないと分からないとは思いますが、この様な場合でも意図的再植術をしていただいて可能性はありますか?今歯茎が腫れて、歯茎に白い出来物が出ています。

回答:口腔内科 樋口均也

下顎大臼歯は根が前後2本に分かれているケースが多く、これら2本の根の間の骨が溶けてなくなることを「根分岐部病変」といい、歯周病の形態のひとつです。

残念ながら根分岐部病変は治療が困難で、抜歯が必要となる場合が多い病変といえます。「大きく開いている」ということは、分岐部の骨が広い範囲でなくなっている状態を指しているのでしょうか。その場合は抜歯せざるを得ないでしょう。

大きな穴が開いているのは根の裏面でしょうか。虫歯を削る際、根の表面に穴が開いてしまうとその周囲の骨が溶けてなくなりますが、その状態もまた治療が難しくなります。

根の表面に穴が開いている場合はその穴をセメントなどで封鎖し、うまくいけば分岐部に骨が再成して分岐部病変が治る可能性もあります。

ただし、頑大な土台(ポストコア)が入っていてそれを外せない場合には、穴を封鎖することはできません。その場合は一度歯を抜いて根の外側から穴を塞ぎ、元の位置に戻す治療法があります。これを「意図的再植術」といいます。

根の中や表面には何も問題がないにもかかわらず、歯周病が原因で根分岐部病変が生じることもあります。この場合には歯肉を切開して根の表面に付着した歯石などを除去し、傷を縫合する歯周外科手術によって病変が消失する可能性があり、骨移植を同時に行う場合もあります。

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