人工透析が必要となる重篤な腎臓病にIgA腎症があります。この病気は腎臓に免疫抗体の一種であるIgAが沈着します。今井一彰先生の説ではこのIgAは唾液に含まれていたもので、腎臓に移動して腎臓の働きを阻害しているということです。口の中の問題が腎臓に害を及ぼしたものだそうです。
幼少期にしっかりと噛んで舌筋や顔面表情筋を鍛え、顎を成長・発育させる必要があります。発育しそこなうと顎の横幅が狭くなったV字型の歯列となります。この歯列では口が閉じにくく、どうしても口呼吸になってしまいます。口呼吸は口の乾燥、歯周炎、扁桃炎を起こし、体の免疫力が働いてIgAが大量に分泌されます。このIgAが腎臓に溜まり、成人後に人工透析が必要となります。