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CBTを学ぶ会

学会・研究会 2018年04月17日

関西学院大学梅田キャンパスで認知行動療法の研究会に参加し、「不潔恐怖・洗浄強迫」の症例を検討しました。不潔なものに触れることを恐れ、どうしても触れる場合はその後窩状に延々と洗浄したり、清拭したりして清潔な状態に戻そうとします。
このような強迫性障害に対しては「暴露反応妨害法」という強力な治療法があります。患者が不潔と恐れるものにあえて触るようにし(暴露)、その後手洗いなどをしないようにする(反応妨害)という行動療法です。これだけでよくなる症例もあるようです。
ただし、不潔なものをなぜ不潔と感じるのか、本当に人体に悪影響を与えるような不潔なのか、不潔だとしてもそれに対する洗浄行為の程度が合理的な範囲であるのか、このような観点で考えてみれば患者の認知には偏りがあるのですが、これに対する認知療法も必要な場合があります。
認知行動療法というからには、強迫性障害に対しても行動療法だけではなく、認知療法も組み合わせて治療を進める方がよさそうです。

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