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口腔内のメラノーマの治癒率

メール相談 2014年06月30日
【相談者】2013年10月1日  50代 男性 G
口腔内のメラノーマは予後不良と言われておいますが、仮に6~7ミリ程度のメラノーマが発見されても、皮膚にできるメラノーマと違い予後不良となるのでしょうか?治癒率はどのくらいなのでしょうか?
 
 
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
メ ラノーマ即ち悪性黒色腫は、皮膚や粘膜のメラノサイトという色素産生細胞がガン化した悪性腫瘍です。皮膚の悪性黒色腫であれば、6~7mmの大きさといえ ばかなり進行した病変となります。この大きさの口腔内の悪性黒色腫が皮膚のそれと比べて予後不良(治らないことが多い)かどうかについては、簡単に言及で きません。 国際対がん連合(UICC)が皮膚の悪性黒色腫の進行度をTNM分類やステージ分類で区分する方法を定めています。ところが、口腔粘膜に 関してはTNM分類もステージ分類も定めていません。そのため、皮膚と口腔粘膜の悪性黒色腫の予後を比較するデータが存在しないのです。UICCが粘膜の 悪性黒色腫のTNM分類を定めているのは、結膜、虹移、毛様体、脈絡膜の3ケ所のいずれも眼の粘膜だけなのです。

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