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がんと歯科医療

学会・研究会 2014年04月18日

4月13日に開催されたフォーラム千里アルファの午後の講義は杉政和先生のがん患者への口腔管理についてのお話でした。杉先生は私が大阪大学第二口腔外科で診療・研究に従事していた時期に第一口腔外科で鬼軍曹の役目をされていた大先輩です。現在は金沢市で開業されていて、18年前から緩和ケア病棟でがん患者の口腔管理のボランティア活動を続けてこられました。
私が勤務していた頃の話ですが、口腔外科の病棟の仕事のかなりの時間をがん患者の口腔ケアや緩和ケアに費やされることになりました。がんの検査や手術、抗がん剤による化学療法などは標準的な方法が確立されていました。一方で口腔ケアや緩和ケアについては定まった方法がなく、専門家もいない状態でした。いずこの病院でも若手の担当医が必要に迫られて手探りでその方法を模索しているのが当時の状況でした。
現在はこの辺りの問題がかなり整備されて、よいサービスが提供できるようになってきているようです。

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