ひぐち歯科、口腔外科・口腔内科メディカルインフォメーション |

電話:072-646-8445

小児のむし歯の特徴

診察法・検査法 2013年11月15日
乳歯や生えてきてまだ年が浅い永久歯は、成人の歯(成熟した 永久歯)とは異なる性質を持っており、その治療法も成人の歯の場合とは異なる部分が多くあります。簡単にいえば、むし歯になりやすく虫歯が進行しやすいとい う不利な特徴と、回復力に優れ治りやすいという有利な特徴をあわせ持っています。
乳歯やまだ若い永久歯は、成人の歯に比べ て歯の質が弱く虫歯になりやすいものです。歯の表面はエナメル質という人体で最も硬い組織で覆われており、その内側には骨と同程度に硬い象牙質という組織 があることから、エナメル質と象牙質、骨などの硬い組織を「硬組織」と称します。ところが、小児の歯はカルシウム分が少なく、エナメル質や象牙質が未成熟 で硬度が不足しているため、成長につれてカルシウム分が徐々に硬組織に取り込まれ、硬く成熟していく仕組みになっています。従って、小児の歯はエナメル質 が未成熟で弱いためむし歯になりやすく、同時に象牙質も未成熟で弱いため内部でむし歯が進行しやすいといえるのです。

ページの一番上へ