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舌尖部に粘液のう胞が生じ、摘出後に再発した

メール相談 2013年09月02日
【相談者】2012年6月21日 30代 女性 S
も うすぐ7歳になる息子です。3月に舌の先に水疱が出来て、近所の口腔外科に行った所『粘液のう胞』と診断され水疱を切除しました。しかし、また水疱が出来てしまいやはり先日、水疱を切除しました。
息子も舌への局部麻酔が恐怖なのと不安なのとで泣き喚く中、羽交い絞めのように切除されるのを見て親子不信感になってしまいました。また局部麻酔と同時に切除だったので麻酔がまだきいていない中の手術だったのかと思うと震えがきます。
粘液のう胞は下唇が多いと書いてあるのを良く見るのですが、舌の先もありますか?息子は1歳位の時から寝るたびに血が出るほど舌を噛む子でした。舌でも、のう胞と小唾液腺を取らないと再発の可能性が高いのですか?また切除するとなるととても不安でなりません。
 
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
舌 尖部に粘液のう胞が生じ、摘出後に再発して再び摘出されたようですね。
粘 液のう胞は小唾液腺が傷つくことによって発症するため、傷ついた小唾液腺を同時摘 出すれば再発することはありません。しかし、手術時の状況から小唾液腺を摘出できなかった可能性があり、その場合には再発のおそれがあるでしょう。 舌への麻酔には即効性があるため、すぐに手術を始めても痛みは感じないはずです。お子様にとっては痛みよりも恐怖感の方が強かったのでしょう。どうしても 我慢できない場合には全身麻酔で摘出するケースもあります。
また、粘液のう胞は必ずしも摘出する必要はなく、手術に恐怖感がある場合はそのまま放置されてもよいと考えます。
 

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