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下顎骨壊死とガンの心配

メール相談 2012年10月31日

【相談者】2012年6月16日 30代 女性 H
今年の一月に歯と顎に激痛が起こり、CT検査したところ、右側の6番の歯の下の下顎骨壊死と、病変が見つかりました。抗生物質の点滴で炎症を抑えてから、原 因の歯を一度抜いて、病変を取り除き、再植していただきました。その後歯科でレントゲンを撮り、骨が出来てきていると言われましたが、時々少し痛みます。 (我慢できる痛み)
このまま放っておいても大丈夫なのでしょうか?また、除去した病変は病理解剖したのかわかりません。癌の可能性はありますか?


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
状況から考えて「下顎骨壊死」ではなく「根尖病変」が生じていたと推測します。病変の除去と再植によって骨の再生が確認されているのであれば、経過は良好といえるでしょう。従って、痛みは別の問題から生じていると考えられます。
時々感じる痛みの原因としては、歯にかかる咬合力が過重な場合や歯周病、歯ぎしり、くいしばり、筋・筋膜痛、神経障害性疼痛などいろい ろ な可能性があるため、検査を受ける必要があります。また「病理解剖」とは死後に行う検査であり、「病理組織検査」が実施されたかどうかお尋ねのことと推察 しますが、この検査はガンの可能性がある場合に行うもので、検査後その結果について当然説明があるはずです。説明がなかったとすれば、ガンの可能性がない ため検査は行われなかったのでしょう。

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