気と血はそれぞれ補い合う性質があります。気の不足が続くとやがて血も不足します。血の不足が続いても気が不足してきます。このような状態が気血両虚です。その結果、顔面が蒼白となり、頭がふらつき、動悸が生じ、元気がなくなり、息切れし、食欲がなくなります。舌は淡嫩で脈は細弱無力となります。 気血両虚に対しては気を補う四君子湯と血を補う四物湯を合法した八珍湯が用いられます。エキス剤では八珍湯に黄耆と肉桂(桂皮)を加えた十全大補湯となります。