ひぐち歯科、口腔外科・口腔内科メディカルインフォメーション |

電話:072-646-8445

歯周病原菌

学会・研究会 2018年03月10日

大阪大学歯学部予防歯科講座の久保庭雅恵先生の講演は歯周病原菌であるプロフィロモナス・ギンギバリス(Prophromonas gingivaris)が周囲の細菌から種々の影響を受けるという研究結果についてでした。
プロフィロモナス・ギンギバリスは口腔レンサ球菌ストレプトコッカス・ゴロドニ(Streptopcoccus gordonii)と一緒に歯垢(バイオフィルム)を作ります。プロフィロモナス・ギンギバリスがバイオフィルム上に集まるためにはストレプトコッカス・ゴロドニが産生するパラ-アミノ安息香酸(pABA)が必要です。
プロフィロモナス・ギンギバリスにパラ-アミノ安息香酸を外から投与してやると、口腔内への定着が増し、生存率が上昇しました。一方で、プロフィロモナス・ギンギバリスが低下し、バイオフィルムの材料となる細胞外多糖の産生も低下しました。

sishyubyougenkin

ページの一番上へ